オーストラリアの有名なオパール鉱山
オーストラリアは世界でも有数のオパール産地で、多くの美しいオパールが生まれています。今回は、特に有名な鉱山を紹介しながら、それぞれの特徴や産出されるオパール、そして化石オパールの話も交えてお届けします。
ライトニングリッジ(Lightning Ridge)
ニューサウスウェールズ州北西部にあるライトニングリッジは、ブラックオパールの聖地として知られています。深い黒地に鮮やかな遊色が浮かぶオパールは、世界中のコレクターに人気です。採掘は地下坑道式で行われ、最近は採掘量が減少しており、ますます希少価値が高まっています。
ここでは、オパール化した恐竜の骨や歯、植物や木の化石も見つかることがあります。美しいオパールとともに、古代の陸上生物の痕跡を楽しめるのが魅力です。
クーバーペディ(Coober Pedy)
南オーストラリア州にあるクーバーペディは、ホワイトオパールやクリスタルオパールが中心です。大きな原石や模様豊かな石も多く、ジュエリー用としても重宝されています。暑さが厳しいため、地元の人々は地下に住み、採掘も地下坑道で行われています。
この地域では、かつての浅い海に住んでいた貝や海生生物の化石がオパール化したものが見つかります。浅い海の雰囲気をそのまま閉じ込めたような、美しい化石オパールです。
アンダムーカ(Andamooka)
クーバーペディの南に位置するアンダムーカは、ミルキーオパールやクリスタルオパールが多く産出される地域猫です。硬い母岩から採掘されるため、原石はしっかりしておりカットしやすいのが特徴です。
化石としては、浅海や淡水に関連する生物の痕跡がオパール化していることがあります。色彩豊かなオパールとともに、古代の自然を感じることができます。
ボルダーオパール(Boulder Opal / クイーンズランド州)
クイーンズランド州内陸部で産出されるボルダーオパールは、鉄鉱石の母岩と一体になったオパールです。母岩ごとジュエリーに使えるため、独特の模様や色合いが楽しめます。耐久性も高く、長く楽しめる宝石です。
化石オパールとしては、植物化石がオパール化した例が報告されていますが、Lightning RidgeやCoober Pedyほど多くはありません。
オーストラリアのオパールの共通点
これらの鉱山はすべて、古代のエロマンガ内海(Eromanga Sea)の跡地にあります。名前を聞くとちょっと笑ってしまうかもしれませんが、これは本当に存在した地名です(笑)。
何百万年もの間、海の堆積物が固まってできた地層からオパールが生まれたため、オーストラリアのオパールは非常に安定しており、他国のオパールに比べて割れや劣化が少ないのが特徴です。
オパール市場の動向
残念ながら、多くの鉱山では採掘量が減少しています。しかし、特に高級オパールの需要は増加中。その結果、トップクラスのオパールの価格は上昇を続けており、今後もこの傾向は続くと考えられます。希少価値の高いオパールは、ますます注目の宝石となっています。
Coulson boys in Andamooka☀️
Underground living in Coober Pedy.