ジェムオパール
すべてのオパールが「ジェムオパール」と呼ばれるわけではありません。美しいオパールは数多くありますが、その中でもごく一部だけが本当のジェムオパールとして評価されます。
最も重要な要素は、遊色(プレイ・オブ・カラー)です。赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫などの鮮やかな色が、角度を変えるたびに強く現れることが求められます。色が明るく、はっきりしているほど評価は高くなります。
次に重要なのが遊色の広がりです。ジェムオパールは、石の表面全体、またはほぼ全体に遊色が現れます。一部分だけに弱く出るものより、全体に動きのある色が見られるオパールの方が価値は高くなります。
明るさ(ブライトネス)
明るさも欠かせません。色の数が多くても、くすんでいたり弱かったりするとジェムオパールとは言えません。宝石品質のオパールは、非常に強い輝きを持っています。
地色(ボディトーン)
地色も評価に影響します。特にオーストラリア産オパールでは、ブラックオパールやダーククリスタルのような暗い地色は、遊色をより鮮明に見せる効果があります。ただし、明るい地色のオパールでも、遊色が強ければジェムオパールと評価されます。
さらに、耐久性と状態も重要です。大きなヒビやクレージング(細かい割れ)がなく、構造的に安定していることが求められます。外観や耐久性を損なう欠点があると、評価は下がります。
最後に、カットも大切な要素です。良いカットは遊色を最大限に引き出し、バランスの取れたドームと美しい形を作ります。どんなに良質な原石でも、カットが悪ければ価値は下がります。
オーストラリア産ジェムオパール
オーストラリアは世界最高品質のジェムオパールの産地として知られています。ライトニングリッジのブラックオパール、クーバーペディのクリスタル・ライトオパール、クイーンズランドのボルダーオパールなどは、その代表例です。
オーストラリア産ジェムオパールの魅力は、明るさ、安定性、そして自然が作り出した美しさにあります。
つまり、ジェムオパールとは:
強く鮮やかな遊色
高い明るさ
広い遊色の分布
良好な耐久性
これらすべてが揃ったとき、初めてそのオパールは本当の意味で(ジェムオパールと呼ばれるのです。)
ジェムライトオパール
ジェムブラックオパール